七厘で ~秋の味覚を楽しむ会~
10月12日(金) いろはなのお庭 「ひだまり庭園」において
皆さんにおいしい秋を楽しんで頂きたく「秋の味覚を楽しむ会」を開催しました
とはいっても 皆さんにはただ食べて頂くわけではなく
もちろん「いろはな」ならではの参加型イベントです
わざわざ七厘でと思う方もいると思いますが
これには理由があるんです
「昔はみんな夕方になると外で七厘で魚を焼いていたもんだよ」
という利用者さんの言葉を聞き
懐かしい時間を思い出して頂けたらな・・・と常々考えてはいたのですが
うちの施設には七厘が無い・・・
私も含め、私物でバーベキューコンロを持っているスタッフはいますが
バーベキューコンロじゃダメだしな・・・
と、ある日の夜、思いを巡らせながら 焼き鳥を食べていたところでそんな話をすると
その焼鳥屋さんの店主さんが
「いいね~懐かしいね、炭焼きは旨いぞ!きっと喜ぶぞ!!」と
ワイド型七厘を貸してくれることとなり 話がトントンと進みました
さて午前中は男性陣で火起こしです
味吟さんがお手伝いに来てくれ
火の起こし方も丁寧に教えてくれました
この日の為に 文化焚付を用意していたんですが
味吟さんいわく ガソリンの匂いが炭について 食材にも移るそうで
新聞紙と割り箸での着火です
煙で真っ白です
風向きで煙の流れが変わると 「おっ モテる男のところにいくんだな」なんて
わいわいと冗談が飛び交います
芋が炭化してしまわないように、ふっくら美味しく焼きあがるように
新聞紙を巻きつけて
なんと 一度そのまま水に浸けます
そしてある程度絞ったら こんどはアルミホイルで巻きます
こうすると美味しく焼けるそうです
次に ごぼうの「さかがき」を作ります
これがなかなか難しいんですよね
ごぼうをクルクルと回しながら「シュシュシュ」っとリズムよく削ります
若者は こうはいきませんよ 長年の経験値がものをいいますね
「私 正座が好きなのよ」というこちらの方は
和室で外を眺めながら椎茸の石づきを取っています
ちょうど取引先のお兄さんが今日のイベントを手伝いに来てくれました
「僕できません 親元なので作ったことないんで」なんていうお兄さんに
「どれどれ これはね」と優しく指導する皆さんです
なんだか微笑ましいですね
約50分 裏返しながら焼きます
さていよいよメインのサンマです
焦げないように裏返します
周りには美味しそうな匂いが漂います